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履歴書・契約書を送る前に黒塗りする箇所(PDF)
2026 年 10 月 2 日公開 · Tekiba
要点:履歴書なら氏名・ふりがな・住所・生年月日・電話番号・メールアドレス・写真、契約書なら相手先の担当者名・連絡先・振込先口座・印影や署名が、見せる相手によっては消す候補です。黒い四角をかぶせるだけでは文字がファイルに残るので、文字そのものを取り除き、送る前に消えたかを確かめます。何を消すべきかは、見せる目的と相手で決まります。この記事は一般的な説明で、法的な助言ではありません。
どんなときに黒塗りが要るか
応募書類を社内で回覧する、採用の進め方を外部に相談するときに見本として見せる、契約書を別の取引のひな形として同僚や他社に渡す――どれも、書類の中身は要るが、そこに書かれた個人の情報までは要らない場面です。個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)第 27 条は、個人情報取扱事業者が、法令に基づく場合などを除き、あらかじめ本人の同意を得ないで個人データを第三者に提供してはならないと定めています(e-Gov 法令検索)。社内の回覧が「第三者提供」に当たるかなど、個々の判断はこの記事の範囲外です。ここでは、見せる必要のない情報を、PDF から実際に取り除く手順を扱います。
履歴書で消す候補
厚生労働省は、公正な採用選考の観点から履歴書の様式例を公表しています。その欄は、氏名とふりがな、生年月日と年齢、現住所と電話、現住所以外の連絡先、写真を貼る位置、学歴・職歴、免許・資格、志望の動機、本人希望記入欄などで、性別の欄は記載が任意です(厚生労働省履歴書様式例)。見せる相手が経歴の中身だけを知ればよいなら、次の欄が消す候補になります。
- 氏名とふりがな。本文の署名欄や、ファイル名にも入っていないか見ます。
- 住所。番地や建物名まで消すか、市区町村だけ残すかは、目的しだいです。
- 生年月日と年齢。両方書かれていることが多いので、片方だけ残さないように。
- 電話番号と連絡先。様式例にメールアドレスの欄はありませんが、書き足されていれば、それも候補です。
- 写真。写真は画像なので、語の入力では消えません。ページ上で矩形を描いて、その下の画素を置き換えます。
- 学校名や勤務先。組み合わせで本人が分かることがあります。
厚生労働省の様式例に、個人番号(マイナンバー)の欄はありません。応募書類にマイナンバーカードの写しなどが紛れ込んでいたら、黒塗りより先に、そのページを渡す書類から外すことを考えてください。番号法は、法律の定める場合を除き、他人の個人番号を含む特定個人情報を収集し、または保管してはならないとしています(行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 第 20 条、e-Gov 法令検索)。
ページに見えない場所の名前
ワープロや表計算ソフトで作って PDF に書き出した履歴書や契約書は、文書のプロパティの「作成者」に、作った人のパソコンのユーザー名が入っていることがあります。本文の氏名をきれいに消しても、ここに応募者や担当者の名前が残っていれば、見る人には分かります。タイトル欄に「(氏名)_履歴書」のようなファイル名がそのまま入っていることもあります。RedactDrop は、黒塗りと同時に、こうした文書情報や XMP メタデータを外して作り直します。詳しくはPDF のメタデータを消すで説明しています。
業務委託契約書で消す候補
契約書をひな形として見せるなら、条文は残し、当事者が分かる部分を消します。
- 相手先の会社名・屋号、代表者名、所在地
- 担当者の氏名、電話番号、メールアドレス
- 報酬の額、振込先の銀行名・支店名・口座番号・口座名義
- 印影と署名。多くは画像なので、矩形を描いて消します。
同じ名前が 1 ページ目の当事者欄と、最終ページの署名欄の両方に出てくるのはよくあることです。RedactDrop では、語を 1 回入力すれば、描かれている場所すべてから消えます。
RedactDrop で消す手順
黒塗りのページに PDF をドロップし、消す語を 1 行に 1 つずつ入力します。氏名、住所の番地、電話番号、メールアドレス、口座番号などです。日本語の書類では「090」と「090」のように全角と半角が混ざりがちなので、初期設定では同じものとみなします。写真や印影には、ページ上でドラッグして矩形を描きます。
「黒塗りして確認」を押すと、語を描く命令をページの内容から取り除いて黒く塗り、メタデータなどを除いてファイルを作り直し、開き直して確認してから、ダウンロードできるようにします。ファイルはアップロードしません。RedactDrop Pro には、本文からメールアドレス・電話番号・カード番号に似た数字を見つけて候補に出す機能がありますが、氏名・住所・生年月日は候補に出ないので、ご自分で入力してください。
スキャンした履歴書(紙を読み取っただけの PDF)では、文字は画像の画素なので語では探せません。RedactDrop には OCR がないため、消したい場所に矩形を描きます。
送る前に自分で確かめる
- 閲覧ソフトで、消した語と、その一部(姓だけ、番号の下 4 桁など)を検索します。全角と半角の両方で試してください。
- 黒い部分をまたいで選択し、コピーして、テキストエディターに貼り付けます。何も出てこないはずです。
- 閲覧ソフトの文書のプロパティで、タイトル・作成者・キーワードに手がかりが残っていないか見ます。添付ファイル、しおり、コメントの一覧も見ます。
- すべてのページを自分の目で見ます。検査は、探すよう作られたものしか見つけられません。
お手元の書類で試してください。無料版は 3 ページまでの PDF 1 件です。黒塗りのページを開く
よくある質問
履歴書の写真はどうやって消しますか?
写真は画像なので、語の入力では消えません。ページ上で写真を囲む矩形を描くと、その下の画像の画素を置き換えます。
黒塗りしたかどうかは、どう確かめますか?
消した語で検索し、黒い部分をまたいでコピーしてテキストエディターに貼り付け、文書のプロパティを見て、すべてのページを目で確かめます。
何を消すべきかを RedactDrop が判断してくれますか?
判断しません。消すのは入力した語と、描いた矩形の下にあるものです。Pro の候補表示もメールアドレス・電話番号・カード番号に似た数字だけで、氏名や住所は出ません。
スキャンした履歴書も黒塗りできますか?
語では探せません。スキャンでは文字が画像の画素で、RedactDrop には OCR がないためです。消したい場所に矩形を描けば、その下の画素を置き換えます。