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Acrobat なしで PDF を黒塗りする(Mac・Windows)
2026 年 10 月 2 日公開 · Tekiba
要点:Mac では、Apple の「プレビュー」のガイドに「墨消し選択」の道具が載っています(macOS Big Sur のプレビュー 11 以降のガイド)。Windows で PDF を開くことの多い Microsoft Edge の PDF リーダーは、Microsoft の説明の機能一覧に墨消しがありません。どちらの場合も、RedactDrop ならブラウザーの中で黒塗りでき、ファイルはアップロードしません。
なぜ「Acrobat なしで」なのか
Adobe Acrobat Pro には、文字や範囲に印をつけて墨消しを適用し、隠れた情報をサニタイズする一連の機能があります。ただし Acrobat Pro は有料の製品です(Adobe: Redact sensitive content)。たまに黒塗りするだけなら、手元のパソコンで何ができるかを知っておく価値があります。ここでは、うろ覚えの機能ではなく、メーカー自身の説明で確かめた内容だけを書きます(2026 年 10 月 2 日に確認)。
Mac:プレビュー
Apple のガイド「Macの『プレビュー』でPDFに注釈を付ける」のツールの表には「墨消し選択」があり、表示から取り除くテキストを選ぶ道具として説明されています。編集中は墨消しを変更でき、書類を閉じると墨消しは恒久的になる、とも書かれています(Apple サポート)。
どの Mac で使えるかは、ガイドの版で分かります。macOS Big Sur(プレビュー 11.0)版のガイドには「墨消し選択」が載っていて、macOS Catalina 10.15(プレビュー 10.1)版のガイドのツール一覧には載っていません(Catalina 版のガイド)。Big Sur 以降なら、プレビューのマークアップのツールを探してみてください。
Apple のガイドは、墨消しでファイルのほかの部分――文書のプロパティ、添付ファイル、しおり、コメント――がどうなるかは書いていません。プレビューで墨消ししたあとは、この記事の最後の手順で、それらもご自分で確かめてください。
Windows:Microsoft Edge の PDF リーダー
新しい Windows パソコンでは、PDF は Microsoft Edge の組み込みの PDF リーダーで開くことが多いはずです。Microsoft の説明には、Edge の PDF リーダーの機能として、PDF の表示と印刷、基本的なフォームの入力、目次、ページ ビュー、キャレット モード、インク操作、強調表示、テキスト ノート、音声読み上げ、保護されたファイルの表示、デジタル署名の表示と検証が並んでいます(Microsoft Learn:Microsoft Edge の PDF リーダー)。墨消しは、この一覧にありません。
黒の強調表示やインクで文字の上を塗っても、文字を取り除く道具でなければ、文字は印の下でファイルに残ります。どう残るかは黒い四角を重ねただけでは黒塗りにならない理由で見られます。
ブラウザーで:RedactDrop
RedactDrop は、ブラウザーのタブの中で黒塗りする Web ページです。PDF はこのサイトから配信する pdf.js で読み、pdf-lib で書き直します。特定の OS ではなく新しいブラウザーがあれば動き、Chromium(Chrome と Edge のエンジン)、Firefox、WebKit(Safari のエンジン)で試験しています。Safari そのものでは試験していません。ファイルはアップロードせず、ページのコンテンツセキュリティポリシーが、このサイト自身への送信を拒みます。
- 黒塗りのページをブラウザーで開き、PDF をドロップします。
- 消す語を 1 行に 1 つ入力するか、ページ上で矩形を描きます(印影、写真、番号など)。
- 「黒塗りして確認」を押します。語をページの内容から取り除いて黒く塗り、メタデータなどを除いてファイルを作り直し、開き直して確かめてから出します。
無料版は 3 ページまでの PDF 1 件です。文字情報のある PDF が対象で、スキャンしたページの語は見つかりません(OCR はありません)。スキャンのページでも、矩形を描けばその下の画素を置き換えます。
送る前に自分で確かめる
- 閲覧ソフトで、消した語と、その一部(姓だけ、番号の下 4 桁など)を検索します。全角と半角の両方で試してください。
- 黒い部分をまたいで選択し、コピーして、テキストエディターに貼り付けます。何も出てこないはずです。
- 閲覧ソフトの文書のプロパティで、タイトル・作成者・キーワードに手がかりが残っていないか見ます。添付ファイル、しおり、コメントの一覧も見ます。
- すべてのページを自分の目で見ます。検査は、探すよう作られたものしか見つけられません。
RedactDrop は、ファイルを出す前に自分でも確認します。何を見て、どこまでしか見ないかは「検証済みの黒塗り」とは何かで説明しています。
いま使っているパソコンのブラウザーで、アップロードせずに黒塗りする。黒塗りのページを開く
よくある質問
Mac のプレビューで PDF を黒塗りできますか?
Apple の macOS Big Sur(プレビュー 11)以降のガイドには「墨消し選択」の道具が載っています。Catalina(プレビュー 10.1)版のガイドには載っていません。
Windows に PDF を黒塗りする機能はありますか?
Microsoft の説明では、Windows で PDF を開くことの多い Microsoft Edge の PDF リーダーの機能一覧に、墨消しはありません。強調表示やインクで塗っても、文字はファイルに残ります。
RedactDrop は Mac でも Windows でも使えますか?
使えます。Web ページなので、どちらの OS でも新しいブラウザーで動きます。Chromium、Firefox、WebKit で試験していて、Safari そのものでは試験していません。PDF はアップロードしません。
何かをインストールする必要はありますか?
ありません。黒塗りのページをブラウザーで開くだけです。アカウントも要りません。